驟雨
激しい雨が窓を打ち、轟音が部屋にひびいている。
滝のように流れて、外が見えない。
たぶん、この部屋に住んで以来、一番の豪雨。
昨日のことを書く。
昨日は親友が遊びに来てくれた。
本当に、救われる気がした。
他愛もない話をすることが、今の私にはとても難しいから、
それをさせてくれる彼女の存在がありがたかった。
下らない話をして笑いたい。それがいまの私の望みだ。
ゲームとか、DVDとか、ケーキとか私の好きなものばかりを
いっぱいもってきてくれて、どうしようもなく嬉しかった。
友達は沢山はいらない。
何でも話せる友達がひとりかふたり、いたらいいと思う。
夜、彼女を駅まで送って行く途中で、彼に会った。
(まだ旦那に、と書いてしまいそうになり悲しくなってしまう。)
新しいシャツを着て、にこにこしている彼はいつも通りだ。
3人で、話しながら歩いた。
うれしくて切ない時間だった。
亜熱帯みたいな夜の中、3人で笑って歩いた。
私はこの人たちが大好きだ。
いつだって、どんな時間だって奇跡なのだ。